学研全訳古語辞典 |
きき-と・る 【聞き取る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
聞いて心にとめる。聞き知る。
出典枕草子 はしたなきもの
「幼き子どものききとりて、その人のあるに言ひ出(い)でたる」
[訳] (人の悪口を)幼い子供が聞いて心にとめて、その人がちょうどそこにいる前で言い出したの(は、きまりが悪い)。
②
聞いて理解する。
出典源氏物語 常夏
「しばしも弾きたまはなむ。ききとる事もや」
[訳] 少しの間でも(和琴(わごん)を)弾きなさったらなあ。聞いて理解することもできるのに。
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