学研全訳古語辞典 |
あかあかと…
分類俳句
「あかあかと日はつれなくも秋の風」
出典奥の細道 金沢・芭蕉(ばせう)
[訳] 立秋も過ぎたというのに、夕日は相変わらず素知らぬふうに赤々と照りつけ、残暑はきびしいが、さすがに風だけは秋の気配を感じさせる。
鑑賞
この句は、「秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」(『古今和歌集』)〈⇒あききぬと…。〉という歌を念頭に置いて詠んでいる。季語は「秋の風」で、季は秋。
あかあか-と 【明明と】
たいへん明るく。
出典讚岐典侍 上
「御枕(おんまくら)がみに大殿油(おほとなぶら)近く参らせて、あかあかとあり」
[訳] 御まくらもとに灯火を近くお置き申し上げて、たいへん明るくなっている。
あかあかとのページへのリンク |