学研全訳古語辞典 |
あさぢふの…
分類和歌
出典百人一首
「浅茅生(あさぢふ)の小野(をの)の篠原(しのはら)忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき」
出典後撰集 恋一・源等(みなもとのひとし)
[訳] 浅茅(=丈(たけ)の低いちがや)の生えた小野の篠原の「しの」ということばのように、あなたへの思いを忍んでこらえようとしているのにこらえきれず、どうして、こんなにもあなたが恋しいのだろうか。
鑑賞
第二句の「小野の篠原」までは同音の「しのぶ」を導く序詞(じよことば)で、姿を隠しきれないことの比喩(ひゆ)ともする。本歌は『古今和歌集』恋一「浅茅生の小野の篠原忍ぶとも人知るらめやいふ人なしに」。
あさぢふ-の 【浅茅生の】
分類枕詞
ちがやの生えていることから「小野(をの)」にかかる。
出典後撰集 恋一
「あさぢふの小野(をの)の篠原(しのはら)忍ぶれど」
[訳] ⇒あさぢふの…。
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