学研全訳古語辞典 |
あきやまの…
分類和歌
「秋山の黄葉(もみぢ)を茂み迷ひぬる妹(いも)を求めむ山道(やまぢ)知らずも」
出典万葉集 二〇八・柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
[訳] 秋の山に美しく色づいた木の葉がいっぱい茂っているので、迷い込んだ妻を探そうにも、その山道がわからないことよ。
鑑賞
妻の遺体を秋の山に葬ったときの歌で、妻は山中をさまよっているのだという、古代信仰的な気持ちの表現となっている。
あきやま-の 【秋山の】
分類枕詞
秋の山が美しく紅葉することから「したふ(=赤く色づく)」「色なつかし」にかかる。
出典万葉集 二一七
「あきやまのしたへる妹(いも)」
[訳] 赤く色づいた(ように美しい)あの娘。
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