古語:

いとどしくの意味

古文辞書 - Weblio古語辞典古語辞典
約23000語収録の古語辞典

古語辞典


    

Weblio 辞書 > 古語辞典 > 学研全訳古語辞典 > いとどしくの解説 


学研全訳古語辞典

学研教育出版学研教育出版

いとどしく…

分類和歌


「いとどしく虫の音(ね)しげき浅茅生(あさぢふ)に露おきそふる雲の上人(うへびと)」


出典源氏物語 桐壺


[訳] 虫の音がしきりに聞こえる草深い荒れはてた家に、(ただでさえ悲しみの涙にくれているのに)いっそう涙の露を置き加える、宮中からの使いの方よ。


鑑賞

桐壺更衣(きりつぼのこうい)が亡くなり悲嘆にくれる母親のもとへ、帝(みかど)は「靫負(ゆげひ)の命婦(みやうぶ)」を見舞いに遣わした。命婦が退出する折に詠んだ「鈴虫の声の限りを…」〈⇒すずむしの…。〉に対して、母親が別れのあいさつとして詠んだ歌。「いとどしく」は「露おきそふる」にかかる。「音」は「虫の音」と「泣く音」をかけている。「雲の上人」は宮中に仕える人を指す。ここでは、靫負の命婦のこと。








いとどしくのページへのリンク
「いとどしく」の関連用語

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳

いとどしくのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳




いとどしくのページの著作権
古語辞典 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
学研教育出版学研教育出版
©GAKKEN 2024 Printed in Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS