学研全訳古語辞典 |
い-ほ 【五百】
五百(ごひやく)。また、数の多いことのたとえ。◆「い」は五、「ほ」は百の意。
いほ 【庵・廬】
①
仮小屋。▽農作業のために、草木などで造った。
出典後撰集 秋中
「秋の田のかりほのいほの苫(とま)を粗(あら)み」
[訳] ⇒あきのたのかりほのいほの…。
②
草庵(そうあん)。▽僧や世捨て人の仮ずまい。自分の家をへりくだってもいう。
出典奥の細道 雲岸寺
「木啄(きつつき)もいほは破らず夏木立(なつこだち)―芭蕉」
[訳] きつつきも、この草庵だけは敬して破らなかったとみえ、静まり返った夏木立の中に昔の姿を残している。
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