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いもとこしの意味

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学研全訳古語辞典

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いもとこし…

分類和歌


「妹と来し敏馬(みぬめ)の崎を帰るさに独りして見れば涙ぐましも」


出典万葉集 四四九・大伴旅人(おほとものたびと)


[訳] 妻と来てともに見た敏馬の崎を、帰り道に一人で見ると、自然と涙ぐまれることだ。


鑑賞

大宰帥(だざいのそち)として九州に下った作者は、下向直後に任地で愛妻を失った。この作は、都に帰る途中にあって、往路には妻と二人で眺めた敏馬の崎を、今はただ一人で眺めなければならない悲しみを、切々と歌っている。「敏馬」は、神戸市灘区付近の古い地名。「帰るさ」は、帰る途中、帰り道。「さ」は接尾語である。「涙ぐまし」は「涙ぐむ」という動詞が形容詞に転成したもの。








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