学研全訳古語辞典 |
いらら・ぐ 【苛らぐ】
活用{が/ぎ/ぐ/ぐ/げ/げ}
①
突っぱる。とがる。角(かど)だつ。
出典源氏物語 手習
「こはごはしういららぎたる物ども着給(たま)へるしも」
[訳] ごわごわして突っぱっているものなどを着ていらっしゃるのも。
②
鳥肌が立つ。
出典源氏物語 橋姫
「寒げに、いららぎたる顔して」
[訳] 寒そうに、鳥肌が立っている顔をして。
活用{げ/げ/ぐ/ぐる/ぐれ/げよ}
とがらせる。逆立たせる。角(かど)だてる。
出典今昔物語集 五・二〇
「獅子(しし)の、かく項(うなじ)の毛をいららげ」
[訳] 獅子が、このように首の後ろの毛を逆立たせ。
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