うら若し

学研全訳古語辞典

うら－わか・し 【うら若し】

形容詞ク活用

活用 ｛（く）・から／く・かり／し／き・かる／けれ／かれ｝

① 木の枝先が若くてみずみずしい。

出典 万葉集 三五七四

「うらわかみこそ」

[訳] あまり木の枝先が若くてみずみずしいので。

② 若くて、ういういしい。

出典 蜻蛉日記 下

「見る人はなほいとうらわかくて」

[訳] 世話をしている娘はやはりたいへん若くて、ういういしくて。

参考 ①の用例の「うら若み」は、形容詞の語幹に接尾語「み」が付いて、原因・理由を表す用法。