学研全訳古語辞典 |
おい-おい
①
はいはい。▽応答や承諾の意で発する語。
出典栄花物語 月の宴
「『おいおい、さなりさなり』とのたまふほど」
[訳] 「はいはい、そうだそうだ」とおっしゃるようす。
②
おおいおおい。▽人に呼びかけるときに発する語。
出典今昔物語集 一九・一四
「阿弥陀仏(あみだぶつ)よや、おいおい、いどこにおはします」
[訳] 阿弥陀仏よ、おおいおおい、どこにおいでか。
③
おいおい。▽泣き声を表す語。
出典落窪物語 二
「おいおいと泣き給(たま)ふ」
[訳] おいおいとお泣きになる。◆「をいをい」とも表記する。
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