学研全訳古語辞典 |
おぼし-しづ・む 【思し沈む】
活用{ま/み/む/む/め/め}
気がふさいでいらっしゃる。▽「思ひ沈む」の尊敬語。
出典源氏物語 桐壺
「かの御祖母(おば)北の方、慰むかたなくおぼししづみて」
[訳] あの(源氏の)祖母である(按察大納言(あぜちのだいなごん)の)奥方は、慰めようもなく気がふさいでいらっしゃって。
おぼし-しづ・む 【思し鎮む】
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
気を落ち着けていらっしゃる。乱れた心を落ち着かせなさる。▽「思ひ鎮む」の尊敬語。
出典源氏物語 桐壺
「いとかうしも見えじとおぼししづむれど」
[訳] (帝(みかど)は)こうまで(悲しみにうちひしがれた自分の姿を)見せまいと心を落ち着かせなさるけれども。
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