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かくの意味

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学研全訳古語辞典

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か・く 【舁く】

他動詞カ行四段活用

活用{か/き/く/く/け/け}


(乗り物などを)肩に載せて運ぶ。かつぐ。


出典平家物語 一・御輿振


「この神輿(しんよ)かき返し奉れや」


[訳] このおみこしをかついでお返し申し上げろよ。



かく 【格】

名詞

法則。法式。きまり。規則。


出典三冊子 俳論


「四文字四文字に書く、大かたのかくなり」


[訳] 四文字四文字で書くのが、だいたいのきまりである。


品格。風格。


地位。身分。


流儀。やり方。



かく 【斯く】

副詞

このように。こう。


出典徒然草 四一


「かく危(あや)ふき枝の上にて、安き心ありてねぶるらんよ」


[訳] このように危ない枝の上で、よくも安心して眠っていられるものだな。



か・く 【駆く・駈く】

自動詞カ行下二段活用

活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}


馬に乗って疾走する。速く走る。


出典平家物語 九・木曾最期


「粟津(あはづ)の松原へぞかけ給(たま)ふ」


[訳] 粟津の松原へ馬に乗って疾走なさる。


敵中に攻め入る。敵に向かって攻め進む。


出典平治物語 中


「源氏、馬の気(いき)をつがせてかくれば」


[訳] 源氏の軍勢が、馬の息を整えさせて敵中に攻め入ると。



か・く 【欠く・闕く】

[一]他動詞カ行四段活用

活用{か/き/く/く/け/け}


一部分を損じる。必要なことを抜かす。おろそかにする。欠く。


出典徒然草 一七五


「公(おほやけ)・私(わたくし)の大事をかきて」


[訳] 公私ともに大切なことをおろそかにして。


[二]自動詞カ行下二段活用

活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}


一部分がなくなる。不足する。欠ける。


出典平家物語 四・山門牒状


「一方かけんにおいては」


[訳] (延暦寺(えんりやくじ)と園城寺(おんじようじ)の)一方が欠けるような場合においては。



か・く 【懸く・掛く】

[一]他動詞カ行四段活用

活用{か/き/く/く/け/け}


垂れ下げる。かける。


出典万葉集 八九二


「甑(こしき)にはくもの巣かきて」


[訳] ⇒かぜまじり…。


[二]他動詞カ行下二段活用

{語幹〈か〉}


垂れ下げる。かける。もたれさせる。


出典古事記 允恭


「斎杙(いくひ)には鏡をかけ」


[訳] 神聖なくいには鏡をかけ。


かけ渡す。


出典古今集 秋下


「山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉(もみぢ)なりけり」


[訳] ⇒やまがはに…。


(扉に)錠をおろす。掛け金をかける。


出典狭衣物語 二


「妻戸荒らかにかけつる音すれば」


[訳] 両開きの板戸に荒々しく錠をおろしてしまう音がするので。


合わせる。兼任する。兼ねる。


出典伊勢物語 六九


「国の守(かみ)、斎(いつき)の宮の守かけたる」


[訳] 伊勢の国の長官で斎宮寮の長官を兼ねている人が。


かぶせる。かける。


出典平家物語 四・鵼


「御衣(ぎよい)を肩にかけて退出す」


[訳] (源頼政は二条天皇から賜った)御衣を肩にかけて退出した。


降りかける。あびせかける。


出典金葉集 恋下


「音に聞くたかしの浜のあだ波はかけじや袖(そで)の濡ぬれもこそすれ」


[訳] ⇒おとにきく…。


はかり比べる。対比する。


出典伊勢物語 二三


「筒井つの井筒にかけしまろが丈(たけ)過ぎにけらしな妹(いも)見ざる間に」


[訳] ⇒つつゐつの…。


待ち望む。


出典古今集 春上


「梅が枝えに来きゐる鶯(うぐひす)春かけて鳴けどもいまだ雪は降りつつ」


[訳] 梅の枝に来てとまっているうぐいすが、春を待ち望んで鳴いているけれども、まだ雪は降り続いている。


(心や目に)かける。


出典徒然草 一八八


「行く末久しくあらますことども心にはかけながら」


[訳] 遠い将来まで予期している事柄を心にはかけながら。


話しかける。口にする。


出典徒然草 一〇九


「『過ちすな。心して下りよ』と言葉をかけはべりしを」


[訳] 「失敗するな。用心して(木から)降りろ」と(名人が)言葉をかけましたので。


託する。預ける。かける。


出典平家物語 三・御産


「官加階に望みをかけ」


[訳] 官位の昇進に希望を託し。


だます。


出典古今六帖 五


「今来こむといひしばかりにかけられて」


[訳] すぐに来ようといったばかりにだまされて。


目標にする。目ざす。


出典古今集 羇旅


「わたの原八十島(やそしま)かけて漕こぎ出いでぬと人には告げよ海人(あま)の釣つり舟」


[訳] ⇒わたのはらやそしまかけて…。


関係づける。加える。


出典丹波与作 浄瑠・近松


「お供かけて三人ぢゃ」


[訳] お供を加えて三人だ。


[三]補助動詞カ行下二段活用

活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}


〔動詞の連用形に付いて〕


しかける。仕向ける。…かける。


出典更級日記 大納言殿の姫君


「『…』と言ひかくれば、顔をうちまもりつつ、なごうなくも」


[訳] 「…」と話しかけると、(猫は)私の顔をじっと見つめながら穏やかに鳴くのも。


途中まで…する。…しそうになる。…かける。


出典源氏物語 若菜下


「琵琶(びは)うち置きて、ただけしきばかり弾きかけて」


[訳] 琵琶をそっと置いて、ほんのちょっと弾きかけて。



か・く 【搔く】

他動詞カ行四段活用

活用{か/き/く/く/け/け}


ひっかく。(刀で)かき切る。


出典万葉集 二四〇八


「眉根(まよね)かき鼻ひ」


[訳] まゆをひっかきくしゃみをし。


(弦楽器を)弾く。


出典宇津保物語 俊蔭


「少しかき出いでたるに」


[訳] 少し(琴を)弾き出したところ。


(髪を)すく。くしけずる。


出典源氏物語 須磨


「御鬢(びん)かき給(たま)ふとて」


[訳] 御びん(の乱れ)をおすきになろうとして。


払いのける。


出典枕草子 うつくしきもの


「目に髪のおほへるを、かきはやらで」


[訳] 目に髪がかぶさっているのを、払いのけはしないで。


(食べ物を口に)かき込む。勢いよく食べる。


出典源平盛衰記 三三


「猫殿、ただかき給(たま)へ」


[訳] 猫殿(=猫間中納言殿)、(飯を)ひたすらかき込みなさい。


注意

「搔く」の連用形「搔き」と、接頭語「搔き」とを混同しないこと。









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