学研全訳古語辞典 |
さだま・る 【定まる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
決まる。決定する。
出典徒然草 一五五
「四季にはなほさだまれる序(ついで)あり」
[訳] 四季にはやはり決まった順序がある。
②
安定する。落ち着く。静かになる。
出典伊勢物語 二
「この京は人の家まださだまらざりける時に」
[訳] この京は人家がまだ安定しなかったときに。
③
慣例となる。定着する。
出典源氏物語 御法
「さだまりたる念仏をばさるものにて、法華(ほけ)経など誦(ず)せさせ給(たま)ふ」
[訳] 慣例となっている念仏は当然のこととして、法華経などを読経(どきよう)おさせになる。
注意
現代語には③の意味はない。
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