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さら‐さらの意味

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学研全訳古語辞典

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さら-さら(と)

副詞

さらさら(と)。▽物が軽く触れ合って立てる音、また、浅い水の流れ、さざ波の音などを表す。


出典源氏物語 浮舟


「伊予簾(いよすだれ)はさらさらと鳴るもつつまし」


[訳] 伊予簾はさらさらと音をたてて鳴るのも気がひける。


すらすら(と)。▽物事がよどみなく進むようすを表す。


出典平家物語 四・橋合戦


「橋のゆきげたをさらさらさらと走り渡る」


[訳] 橋のゆきげたをすらすらすらと走り渡る。



さら-さら 【更更】

副詞

ますます。改めて。


出典万葉集 三三七三


「多摩川に晒(さら)す手作りさらさらに何そこの児(こ)のここだ愛(かな)しき」


[訳] ⇒たまがはに…。


〔打消や禁止の語を伴って〕決して。


出典古今集 神遊びの歌


「さらさらにわが名は立てじ万世(よろづよ)までに」


[訳] 決してわたしのうわさ(=浮き名)は立てないでおこう、いついつまでも。








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