学研全訳古語辞典 |
した-ぢ 【下地】
①
下ごしらえ。下準備。素地。
出典悪太郎 狂言
「したぢもあり、もはや過ぎようぞや」
[訳] 下ごしらえもあり、もはや飲み過ぎではないか。
②
本来の性質。素質。
出典沙石集 三
「賢きしたぢなくして、俄(にはか)に菩薩(ぼさつ)になりがたかるべし」
[訳] 賢い素質がなくては、急に菩薩になるのはむずかしいにちがいない。
③
本心。心底(しんそこ)。
出典膝栗毛 滑稽
「したぢよりなじみたる男に添はせよ」
[訳] 心底からなじんでいる男に連れ添わせよ。
④
しょうゆ。▽吸い物を作る下地になることから。
した-ぢ 【下道・下路】
木の下の道。物陰の道。
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