学研全訳古語辞典 |
しづ 【倭文】
日本固有の織物の一種。梶(かじ)や麻などから作った横糸を青・赤などに染めて、乱れ模様に織ったもの。倭文織。◆唐から伝来した綾(あや)に対して、日本(=倭)固有の織物の意。上代は「しつ」。
し・づ 【垂づ】
活用{で/で/づ/づる/づれ/でよ}
垂らす。垂れ下げる。
出典常陸風土記
「安是(あぜ)の小松に木綿(ゆふ)しでて」
[訳] 安是(=地名)の小松に木綿(ゆう)(=こうぞの繊維を糸状にしたもの)を垂らして。
しづ 【賤】
卑しいこと。卑しい者。
出典徒然草 一四
「あやしのしづ・山がつのしわざも」
[訳] 身分の低い、卑しい者や木こりのすることも。
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