学研全訳古語辞典 |
しら・ぐ
活用{げ/げ/ぐ/ぐる/ぐれ/げよ}
(棒やむちで)打つ。たたく。
出典平家物語 一・鹿谷
「しら杖(つゑ)をもってかの聖(ひじり)がうなじをしらげ」
[訳] 白い杖でその聖人の首をたたき。
しら・ぐ 【精ぐ・白ぐ】
活用{げ/げ/ぐ/ぐる/ぐれ/げよ}
①
玄米を白米にする。精白する。
出典宇津保物語 吹上上
「米(よね)しらげたり」
[訳] 米を精白した。
②
(木などを)削って白くする。
出典日本永代蔵 浮世・西鶴
「太箸(ふとばし)をとる由来を問ひける。『あれは、汚れし時しらげて…』」
[訳] 太い箸を使うわけを尋ねた。「あれは、汚れたとき削って白くして…」。
③
仕上げる。精製する。
出典文武二道 黄表
「しらげすませし文武二道」
[訳] すっかり仕上げた文武二つの道。
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