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すごしの意味

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すご・し 【凄し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


気味が悪い。


出典源氏物語 若紫


「霰(あられ)降り荒れてすごき夜のさまなり」


[訳] あられが荒々しく降り、気味が悪い夜のようすである。


もの寂しい。ぞっとするほど寂しい。


出典更級日記 かどで


「日の入りぎはの、いとすごくきりわたりたるに」


[訳] ちょうど日の入りのときで、たいそうもの寂しく、霧が一面にたちこめているときに。


殺風景だ。冷ややかだ。


出典紫式部日記 消息文


「艶(えん)になりぬる人は、いとすごうすずろなるをりも、もののあはれにすすみ」


[訳] 情趣本位が身についてしまった人は、ひどく殺風景でなんということのないときも、しみじみとした情趣をもとめ。◇「すごう」はウ音便。


ぞっとするほどすばらしい。


出典源氏物語 若菜下


「おどろおどろしからぬも、なまめかしく、すごくおもしろく」


[訳] (太鼓が入らず)仰々しくないのも、優雅で、ぞっとするほどすばらしく趣があり。








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