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そこそこの意味

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学研全訳古語辞典

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そこ-そこ(に)

副詞

あわただしく。そそくさ。▽物事を急いでするようす。


出典好色一代男 浮世・西鶴


「腰より下の一重(ひとへ)もけふの汗にとてそこそこにときすてて」


[訳] 腰から下の一枚(=腰巻)も今日の汗でと、あわただしく脱ぎ捨てて。


中途半端に。無造作に。▽物事をいいかげんにするようす。


出典世間胸算用 浮世・西鶴


「銀(かね)集まれば皆わがものとおもふから、そこそこにさいそくせず」


[訳] 金が集まればみな自分のものと思うので、中途半端に催促しない。



そこ-そこ 【其処其処】

代名詞

どこそこ。▽特にその場所を明示しないで、ある場所を漠然とさす。


出典徒然草 五〇


「『ただ今はそこそこに』など言ひ合へり」


[訳] 「(鬼の行方は)ちょうど今はどこそこに」などと言い合った。


あちこち。そこここ。▽全体に行き渡っているようすを表す。


出典八百屋お七 浄瑠


「初めのごとくそこそこまで、かやうに普請いたせし事」


[訳] 初めのようにそこここまで(行き届かぬところなく)、このように建築いたしたこと。








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