学研全訳古語辞典 |
そ-も 【其も】
分類連語
それも。
出典徒然草 三〇
「思ひ出(い)でてしのぶ人あらむほどこそあらめ、そもまたほどなく失(う)せて」
[訳] (死んだ人を)思い出してなつかしむ人がいるようなうちはよいだろうが、それもまた間もなく亡くなって。
なりたち
代名詞「そ」+係助詞「も」
そ-も 【抑】
それにしても。そもそも。いったいぜんたい。▽前に述べたことに関係して、改めて説き起こすのに用いる語。下の文は疑問形が多い。
出典徒然草 五二
「聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山に登りしは、何事かありけん」
[訳] (石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)は)聞いていたのにもまさって、けだかくいらっしゃった。それにしても、お参りしていた人が皆山に登ったのは、いったい何があったのだろうか。
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