学研全訳古語辞典 |
ぢ 【地】
①
陸地。地上。
出典平家物語 二・阿古屋之松
「『これはなほ舟津(ふなつ)近うて、悪(あ)しかりなん』とてぢへ渡し奉り」
[訳] 「これではまだ船着き場が近くて、よくないだろう」といって、陸地へお移し申し上げ。
②
その土地。地元。
③
(囲碁で)石で囲んで占めた盤面。
④
生まれつき。本性。
⑤
(布・紙などの)生地(きじ)。
⑥
現実。実際。
⑦
(文章や語り物の)地の文。
ぢ 【持】
(歌合わせ・囲碁などで)優劣がないこと。引き分け。◆訓読して「持(も)ち」とも。
-ぢ 【箇】
「ち(箇)」の連濁形。「七十(ななそ)ぢ」「八十(やそ)ぢ」
-ぢ 【路】
①
地名などに付いて、そこへ行く道、そこを通る道であることを表す。「家ぢ」「海(うな)ぢ」「信濃(しなの)ぢ」「山ぢ」「奈良ぢ」。
②
日数に付いて、それだけかかる道のりであることを表す。「二日(ふつか)ぢ」。
③
心に関する語に付いて、その状態にあることを表す。「恋ぢ」「夢ぢ」
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