学研全訳古語辞典 |
つひ・ゆ
活用{え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ}
(一)
【弊ゆ・潰ゆ】
①
崩れる。破れる。
出典雨月物語 浅茅が宿
「御所(ごしよ)の師(いくさ)つひえしかば」
[訳] 御所方の軍勢が崩れたので。
②
弱る。やせ衰える。
出典源氏物語 蓬生
「年ごろいたうつひえたれど」
[訳] 数年来ひどく弱ったけれど。
(二)
【費ゆ】使ってしだいに減る。
出典日本書紀 皇極
「損(おと)りつひゆること極めて甚だし」
[訳] (財産が)損失し使ってしだいに減ることがこの上なくはなはだしい。
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