学研全訳古語辞典 |
に-か
分類連語
…に…か。…に…か(いや、…ない)。
出典万葉集 三六九六
「新羅(しらき)へか家にか帰る壹岐(ゆき)の島(=枕詞(まくらことば))行かむたどきも思ひかねつも」
[訳] 新羅へ行くか、家に帰るか(判断がつきかねる)。ユキの島というが、どうしてユクのかも思いつかないことだ。
なりたち
格助詞「に」+係助詞「か」
に-か
分類連語
…であろうか。…であろうか(いや、…ない)。
出典万葉集 六二一
「間(あひだ)無く恋ふれにかあらむ草枕旅なる君が夢(いめ)にし見ゆる」
[訳] 絶え間なくわたしが恋しく思うからであろうか、(草枕)旅に出ているあなたが夢に見えます。
なりたち
断定の助動詞「なり」の連用形「に」+係助詞「か」
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