学研全訳古語辞典 |
ともかくも-な・る
分類連語
①
どのようになるかわからないが、ある結果になる。
出典源氏物語 桐壺
「かくながら、ともかくもならむを御覧じ果てむと」
[訳] このままで、(桐壺更衣(きりつぼのこうい)が)どのようにかなるだろう(=生きるか死ぬか)なりゆきを最後までお見届けになろうと。
②
死ぬことを婉曲(えんきよく)に言う語。
出典源氏物語 浮舟
「またあひ見でもこそともかくもなれと思へば」
[訳] これきり母に会えぬまま、死ぬ(かもしれない)と思うと。
なりたち
副詞「ともかくも」+動詞「なる」
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