学研全訳古語辞典 |
なぞ-の 【何ぞの】
なんという。どういう。どんな。▽不明のものをさしていう。
出典枕草子 うへにさぶらふ御猫は
「なぞの犬の、かく久しう鳴くにかあらむ」
[訳] どんな犬が、こんなに長く鳴いているのであろうか。◆連語「なぞ」に格助詞「の」が付いて一語化した語。
なに-ぞ-の 【何ぞの】
分類連語
⇒なんぞの
なん-ぞ-の 【何ぞの】
分類連語
どんな。どういう。
出典宇津保物語 俊蔭
「かれはなんぞの人ぞ」
[訳] あの人はどういう人か。
なりたち
代名詞「なに」+係助詞「ぞ」+格助詞「の」からなる「なにぞの」の変化した語。
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