学研全訳古語辞典 |
ぬ・る
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
ほどける。ゆるむ。抜け落ちる。
出典万葉集 一一八
「恋ふれこそわが結ふ髪の漬(ひ)ぢてぬれけれ」
[訳] 恋い慕ってくださるから、私の結った髪が水にぬれ、ほどけたのだな。
ぬる
完了の助動詞「ぬ」の連体形。
出典古今集 秋上
「秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」
[訳] ⇒あききぬと…。
ぬ・る 【濡る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
ぬれる。
出典蕪村句集 俳諧
「春雨(はるさめ)や小磯(こいそ)の小貝(こがひ)ぬるるほど―蕪村」
[訳] ⇒はるさめやこいそのこがひ…。
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