学研全訳古語辞典 |
はう 【延う・這う】
⇒はふ
はう 【方】
①
方角。方位。方向。
②
いくつかあるうちの一つのがわ。
③
正方形。正方形の一辺。
出典平家物語 二・座主流
「はう一尺の箱あり」
[訳] (正方形の)一辺が一尺の箱がある。
④
方法。やり方。
⑤
(薬や香の)調合。処方。
出典雨月物語 菊花の約
「薬を選み、みづからはうを案じ」
[訳] 薬を選び、自分自身で(薬の)調合を考えて。
参考
③④⑤の意味では「ほう」とも書く。
はう 【袍】
「束帯(そくたい)」の上着。盤領(まるえり)で広袖(ひろそで)、仕立て方に二種あって、文官は裾(すそ)に襴(らん)のある「縫腋(ほうえき)」、武官は襴のない「闕腋(けつてき)」とする。また、身分によって色や布地が異なる。上の衣(きぬ)。
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