学研全訳古語辞典 |
ふみ-ぬ・く 【踏み抜く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
踏んで物を突き抜く。深く踏む込む。
出典万葉集 三二九五
「直土(ひたつち)に足ふみぬき夏草を腰になづみ」
[訳] 地べたに足を深く踏み込み、夏草を腰にからませ。
②
鋭い物を踏んで、足に突き刺す。
出典今昔物語集 五・二七
「足に大きなるくひをふみぬきたり」
[訳] 足に大きな切り株を突き刺していた。
ふみ-ぬ・く 【踏み脱く】
活用{か/き/く/く/け/け}
衣類やくつなどを足で踏みつけて脱ぐ。
出典万葉集 八〇〇
「穿(う)け沓(ぐつ)を脱き棄(つ)るごとく、ふみぬきて行くちふ人は」
[訳] 穴のあいたくつを脱(ぬ)ぎ捨てるように踏みつけて脱いでいくという人は。◆後に「ふみぬぐ」とも。
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