学研全訳古語辞典 |
まを・す 【申す・白す】
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
申し上げる。▽「言ふ」の謙譲語。
出典万葉集 三六八八
「秋さらば帰りまさむとたらちねの(=枕詞(まくらことば))母にまをして」
[訳] 秋になったら帰っていらっしゃるだろうと、母に申し上げて。
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
〔動詞の連用形に付いて〕…申し上げる。▽謙譲の意を表す。
出典万葉集 八七六
「天(あま)飛ぶや(=枕詞(まくらことば))鳥にもがもや都まで送りまをして飛び帰るもの」
[訳] 鳥であったらいいなあ、都まで送り申し上げて飛んで帰ってくるのになあ。
参考
上代語。「まうす」の古形。中古以降は「まうす」となる。
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