学研全訳古語辞典 |
め-なら・ぶ 【目並ぶ】
活用{べ/べ/ぶ/ぶる/ぶれ/べよ}
並べて見比べる。一説に、多くの人の目を経る。
出典万葉集 一二六四
「西の市(いち)にただ独り出(い)でてめならべず買ひてし絹の商(あき)じこりかも」
[訳] 西の市にたった一人で出かけ、並べて見比べずに買った絹の買い損ないだなあ。
活用{ば/び/ぶ/ぶ/べ/べ}
見比べる。
出典古今集 恋五
「花がたみ(=枕詞(まくらことば))めならぶ人のあまたあれば忘られぬらむ数ならぬ身は」
[訳] あなたには見比べる人が何人もいるので、きっと忘れられてしまうだろう、ものの数でない私は。
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