学研全訳古語辞典 |
もが-な
《接続》体言、形容詞や打消・断定の助動詞の連用形などに付く。〔願望〕…があったらなあ。…があればいいなあ。
出典伊勢物語 八四
「世の中にさらぬ別れのなくもがな千代(ちよ)もと祈る人の子のため」
[訳] ⇒よのなかにさらぬわかれの…。
出典徒然草 一三七
「心あらん友もがなと、都恋しうおぼゆれ」
[訳] 情趣を解するような友がいたらなあと、(そういう友のいる)都が恋しく思われる。◆中古以降の語。終助詞「もが」に終助詞「な」が付いて一語化したもの。
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