学研全訳古語辞典 |
や-な
《接続》体言、形容詞の終止形、形容動詞の語幹などに付く。〔感動〕…だなあ。…よねえ。
出典宇治拾遺 一・一三
「さくりあげて『よよ』と泣きければ、うたてしやな」
[訳] (子供が)しゃくりあげて「おいおい」と泣いたので、情けないことであるよ。
参考
間投助詞「や」に終助詞(間投助詞とも)「な」が付いて一語化したもの。中古には、用例がきわめて少なく、それも一語とみるより、「や」と「な」に分けて考えた方がよい。
やな 【梁・簗】
川にくいを打ち並べて流れをせきとめ、一か所だけあけて竹簀(たけす)を斜めに張り、そこに流れ込む魚を捕らえる仕掛け。[季語] 夏。
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