学研全訳古語辞典 |
よ-を-す・つ 【世を捨つ】
分類連語
俗世を捨てる。出家する。山などに隠れ住む。
出典源氏物語 若紫
「よをすてたる法師の心地にも、いみじう世の憂(うれ)へ忘れ、よはひのぶる、人の御ありさまなり」
[訳] 俗世を捨ててしまった法師の気持ちにも、ほんとうに世の中のつらさを忘れ、寿命がのびる、人(=源氏)のごようすです。
よ-を-す・つ 【夜を捨つ】
分類連語
夜を見捨てる。夜であることを気にとめない。夜を楽しまない。
出典枕草子 まして、臨時の祭の調楽などは
「『しばしや。など、さ、よをすてて急ぎ給(たま)ふ、とあり』など言えば」
[訳] (だれかが)「ちょっとお待ちなさいよ。何でそう夜を見捨ててお急ぎなさる、ということがありますよ」などと言うと。(一説に「世を捨てて」と見る見方もある)
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