学研全訳古語辞典 |
わがいほは…
分類和歌
出典百人一首
「わが庵(いほ)は都の辰巳(たつみ)しかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり」
出典古今集 雑下・喜撰(きせん)
[訳] 私の草庵(そうあん)は都の東南の鹿(しか)の住むような寂しい山の中だが、このように心安らかに暮らしている。それなのに、私がこの世を「憂(う)し」と厭(いと)って宇治(うじ)山に隠れ住んでいると、世間の人は言っているそうだ。
鑑賞
「しかぞ住む」の「しか」に「鹿」と「然(しか)」とを、「うぢ山」の「う」に「憂(う)」をかけている。なお、「鹿」の意味はかかっていないという説もある。
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