学研全訳古語辞典 |
いち-ぶ 【一分・一歩】
①
尺度の単位で、一寸の十分の一(=約三・〇三ミリメートル)。
②
江戸時代の貨幣の単位。一両の四分の一。
③
「一分金(いちぶきん)」「一分銀(いちぶぎん)」の略。
いち-ぶん 【一分】
①
幾つかに分けたものの一つ。転じて、ごくわずか。
②
自分の身。自身。一身。また、その面目。責任。
出典日本永代蔵 浮世・西鶴
「いちぶんをさばきかねつるは」
[訳] 責任を果たすことができない者は。
③
同様。同然の身。▽名詞に直接付く。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「我とは兄弟いちぶんに」
[訳] 私とは兄弟同様に。
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