学研全訳古語辞典 |
おほせ-・らる 【仰せらる】
分類連語
①
ご命令になる。お命じになる。
出典枕草子 うへにさぶらふ御猫は
「『この翁丸(おきなまろ)打ちてうじて、犬島へつかはせ。ただ今』とおほせらるれば」
[訳] 「この翁丸(=犬の名)を打ちこらしめて、犬島へ追放せよ。すぐさま」と(帝(みかど)が)お命じになるので。
②
おっしゃる。
出典平家物語 一・願立
「『朝夕宮仕ひ申さん』とおほせらるるこそ」
[訳] 「朝夕(山王の神に)ご奉仕いたそう」と(大殿の奥方が)おっしゃるのは。
なりたち
動詞「おほ(仰)す」の未然形+尊敬の助動詞「らる」
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