学研全訳古語辞典 |
ぐ 【具】
①
道具。調度。家具。
出典源氏物語 須磨
「御すみかのぐは」
[訳] おすまいの家具は。
②
連れ添う者。供の者。配偶者。
出典源氏物語 浮舟
「この宮の御ぐにては、いとよきあはひなり」
[訳] この宮のおつれあいとしては、(浮舟は)たいそう似合いの間柄である。
③
(食物に)添える物。
出典枕草子 花の木ならぬは
「齢(よはひ)をのぶる歯固めのぐにも、もて使ひためるは」
[訳] (ゆずり葉は)寿命を延ばす歯固めの(食べ物の)添え物としても使っているようだなあ。
-ぐ 【具】
…そろい。▽衣類や道具などを数える。「装束(さうぞく)四ぐ」「御ごき(=食器)一ぐ」
-よろひ 【具】
〔数詞に付いて〕…そろい。…組。▽家具、調度品などのそろいの物を数える。「すずり箱一(ひと)よろひ」
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