学研全訳古語辞典 |
せ・く 【塞く・堰く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
せき止める。おさえとどめる。
出典源氏物語 幻
「いとせきがたき涙の雨のみ降りまされば」
[訳] (亡くなった紫の上をしのんで)とてもせき止めがたい涙の雨ばかりが降りつのるので。
②
邪魔をする。妨げる。
出典枕草子 あはれなるもの
「思ひかはしたる若き人の中の、せくかたありて心にもまかせぬ」
[訳] 好きあっている若い男女の仲で、邪魔をするものがあって思うようにならない(というのもかわいそうだ)。
塞くのページへのリンク |