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尾籠なりの意味

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び-ろう・なり 【尾籠なり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


無礼だ。失礼だ。


出典平家物語 一・殿下乗合


「殿の御出(ぎよしゆつ)に参り会ひて、乗り物よりおり候はぬこそびろうに候へ」


[訳] 殿(=摂政基房(もとふさ))のお出ましにお会い申し上げて、乗り物からおりませんのは無礼でございます。


見苦しくて、恥ずかしいことだ。


出典平治物語 中


「びろうにて候へども、馬(むま)ねぶりをつかまつりて」


[訳] 恥ずかしいことでございますが、馬上での居眠りをいたしまして。


きたならしいことだ。



をこ・なり 【痴なり・烏滸なり・尾籠なり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


間が抜けている。ばかげている。


出典源氏物語 須磨


「行きかかりてむなしう帰らむ後ろ手も、をこなるべし」


[訳] (明石まで)出かけて行って、無駄骨を折って帰ってくる後ろ姿も、間が抜けているだろう。


参考

漢字表記「尾籠」は当て字であるが、これを音読して「びろう(=きたないようす)」という語ができた。








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