学研全訳古語辞典 |
はう-ちゃう 【庖丁】
①
料理すること。料理人。
出典宇治拾遺 二・五
「今日のはうちゃうは仕(つか)まつらん」
[訳] 今日の料理は(私が)いたしましょう。
②
料理の腕前。
出典徒然草 二三一
「別当入道のはうちゃうを見ばやと思へども」
[訳] 別当入道の料理の腕前を見たいと思うが。
③
「庖丁刀(がたな)」の略。料理に使用する刃物の総称。
参考
『荘子(そうじ)』に見える「料理人の丁(てい)」の意の「庖丁」から出た語。丁(てい)は、神技ともいえる牛の解体を行いながら、一つの刃物を十九年も使い続けているという料理の達人。
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