学研全訳古語辞典 |
こころ-ふか・し 【心深し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
思慮が深い。思いやりが深い。
出典蜻蛉日記 中
「こころふかくもの思ひ知る人にもあれば」
[訳] 思いやり深く、わけもわかった人だから。
②
風情がある。趣が深い。
出典徒然草 一三七
「暁近くなりて待ち出(い)でたるが、いとこころふかう、青みたるやうにて」
[訳] 明け方近くなって待ちに待ってやっと出て来た月が、たいそう趣深く青みをおびているようで。◇「こころふかう」はウ音便。[反対語]①②心浅し。
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