学研全訳古語辞典 |
こころ-に-い・る 【心に入る】
分類連語
①
〔「入る」が自動詞四段活用の場合〕深く心に印象づけられる。満足がゆく。気に入る。
出典源氏物語 椎本
「わざとなき御遊びのこころにいりて」
[訳] 特に用意もしない音楽のご演奏が気に入って。
②
〔「入る」が他動詞下二段活用の場合〕深く心にとめる。強い関心をもつ。熱中する。心を込める。
出典伊勢物語 六五
「仏の御名を御こころにいれて、御声はいと尊くて申し給(たま)ふを」
[訳] 仏の御名をお心深くこめて、お声はたいそうごりっぱで(唱え)申しなさるのを。
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