学研全訳古語辞典 |
おもひ-つづ・く 【思ひ続く】
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
①
思い続ける。
出典源氏物語 帚木
「人ひとりの御有り様を心のうちにおもひつづけ給(たま)ふ」
[訳] 一人の方のごようすを心の中で思い続けなさる。
②
述懐する。思いを歌に詠む。
出典平家物語 一〇・海道下
「おつる涙をおさへて、かうぞおもひつづけ給ふ」
[訳] 落ちる涙をおさえて、このように、思いを歌に詠みなさる。
参考
②で、用例にも見える「…、かうぞ思ひ続け給ふ」のような文章があると、ふつう、次に歌が入る。『平家物語』などで、しばしば用いられる表現方法である。
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