学研全訳古語辞典 |
はしき-やし 【愛しきやし】
分類連語
ああ、いとおしい。ああ、なつかしい。ああ、いたわしい。「はしきよし」「はしけやし」とも。
出典万葉集 一三八
「はしきやしわが嬬(つま)の児(こ)が」
[訳] ああ、いとおしい、我が妻が。◆上代語。
参考
愛惜や追慕の気持ちをこめて感動詞的に用い、愛惜や悲哀の情を表す「ああ」「あわれ」の意となる場合もある。「はしきやし」「はしきよし」「はしけやし」のうち、「はしけやし」が最も古くから用いられている。
なりたち
形容詞「は(愛)し」の連体形+間投助詞「やし」
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