学研全訳古語辞典 |
あきら・む 【明らむ】
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
①
明らかにする。はっきりさせる。
出典徒然草 一三五
「ここもとの浅きことは、何事なりともあきらめ申さん」
[訳] その辺の身近なことは、どんなことでも明らかに説明申し上げよう。
②
晴れ晴れとさせる。心を明るくさせる。
出典源氏物語 早蕨
「嘆かしき心の中もあきらむばかり」
[訳] 悲嘆にくれていた心の中も晴れ晴れとさせるほどに。
注意
現代語の「あきらめる」は「断念する」意味だが、古語の「明らむ」にはその意味はない。
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