学研全訳古語辞典 |
はるはな-の 【春花の】
分類枕詞
①
春の花が美しく咲きにおう意から「盛り」「にほえさかゆ」にかかる。
出典万葉集 四一〇六
「はるはなの盛りもあらむと」
[訳] 盛りもあるであろうと。
②
春の花をめでる意から「貴(たふと)し」や「めづらし」にかかる。
出典万葉集 一六七
「はるはなの貴からむと」
[訳] 貴いであろうにと。
③
春の花が散っていく意から「うつろふ」にかかる。
出典万葉集 一〇四七
「はるはなのうつろひ変はり」
[訳] 移りかわり。
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