学研全訳古語辞典 |
つき-よ 【月夜】
①
月。月の光。
出典源氏物語 総角
「十二月(しはす)のつきよ曇りなくさし出(い)でたるを」
[訳] 十二月の月が曇りなく明るく出ているのを。
②
月の明るい夜。
出典古今集 恋五
「つきよには来(こ)ぬ人待たる」
[訳] 月の明るい夜には、通ってこない人が自然と待たれる。
③
秋の澄んだ月夜。[季語] 秋。◆古くは「つくよ」。
つく-よ 【月夜】
①
月。月光。
出典万葉集 四四八九
「ぬばたまの(=枕詞(まくらことば))今宵(こよひ)のつくよ霞(かす)みたるらむ」
[訳] 今夜の月は霞んでいるだろう。
②
月の明るい夜。
出典万葉集 七三六
「つくよには門(かど)に出(い)で立ち」
[訳] 月の明るい夜には門に出て立ち。◆上代語。のちには「つきよ」。
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