学研全訳古語辞典 |
ほ-い 【本意】
本来の目的。本来の志。かねてからの願い。宿願。
出典徒然草 五二
「ゆかしかりしかど、神へ参るこそほいなれと思ひて、山までは見ず」
[訳] 行ってみたかったけれど、(石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の)祭神へお参りすることこそ本来の目的であると思い、山までは(行って)見ない。◆「ほんい」の撥音(はつおん)「ん」が表記されない形。
ほん-い 【本意】
①
本来の意志。本懐。
②
本当の趣旨。真意。
出典平家物語 五・都帰
「今度の都うつりのほんいをいかにといふに」
[訳] 今度の遷都の真意をどういうことなのかというと。
③
歌の本質。本来あるべき姿。◇歌論・連歌(れんが)論でいう。◆「ほい」とも。
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