学研全訳古語辞典 |
しみ-つ・く 【染み着く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
(色・香り・音などが)染み込む。染まりつく。
出典源氏物語 末摘花
「さもやしみつかむと、あやふく思ひたまへり」
[訳] そのまま染み込むだろうかと、気掛かりにお思いになっている。
②
心に深くとまる。深い関係になる。
出典源氏物語 東屋
「若き御どち、もの聞こえたまはむは、ふとしもしみつくべくもあらぬを」
[訳] お若い方同士で、お話を申し上げなさるとしても、急には深い関係になるはずもないのに。
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