学研全訳古語辞典 |
さや-か・なり 【清かなり・明かなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
はっきりしている。明瞭(めいりよう)だ。▽視覚的にその姿がはっきりとしているようすを表す。
出典古今集 秋上
「秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」
[訳] ⇒あききぬと…。
②
高く澄んでいる。さえてよく聞こえる。▽聴覚的にくっきりと澄んでいるようすを表す。
出典狭衣物語 四
「細谷川の音さやかに流れて」
[訳] 細い谷川の音が高く澄んで流れて。
③
大変に明るい。
出典源氏物語 若菜上
「月・日の光さやかにさし出(い)でて世を照らす」
[訳] 月と太陽の光が大変明るくさし出て世の中を照らす。
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